教職員研修スナップフォト

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かめおか学講座W〔2月21日(火)〕 講師:当研究所 かめおか学研究員

かめおか学講座Wの様子 本年度、当研究所最終研修講座となりました。シリーズ「かめおか学」講座の最終回です。
 当研究所としても研究員調査研究活動グループ研究の1つとして研究を進めてきた「かめおか学」、その研究の経過報告とこれまでの成果の発信を大きなねらいとして講座としました。
 かめおか学研究部では、本年度と次年度の2年間をかけて研究をまとめるべく、本年度は、特に研究全体の基礎固めとして全体構想を形作るとともに、研究員所属各校にてこれまでの各校の教育資産として積み上げられてきている「地域教材」等の掘り起こしと再構築を主たる取組として活動してきました。
 本市では、別にかめおか学の指定校(4中学校ブロック指定、小学校4校・中学校4校)がありますが、その取組と連携しながらも指定校でない一般校での取組の先導的役割として教育課程の整備や教材開発のモデルを示す意義もありました。大切なことは、この研究を市内各校に波及させることにあります。
 講座の前半は、研究員代表の曽我部小学校小山先生から研究の概要、今年度の取組、特に研究のねらいや仮説といった部分の報告があり、その後、研究員を代表して、千代川小学校山田先生、詳徳小学校城下先生から学校レベルでの研究実践の報告がありました。
 この日は、本市文化資料館からもご参加があり、学芸員の方からも、これらの報告へのコメントとともに、文化資料館の取組や教育現場への活用に関する貴重な情報提供がありました。文化資料館は、かめおか学を進める上で、大きな支えとなる存在であり、本市における貴重な教育資源であると改めて感じました。ますますの連携と活用が図れれば、「かめおか学」の深化・充実につながるはずです。
 講座の最後は、市教委今西指導主事から助言をいただきました。「かめおか学」推進は、本市教育の小中連携の一つの先導的モデルと成り得ること、個々の教材に留まる学習ではなく、その学びは、「生きる力」を支える幅広い学びにつながることをお話しされました。最後にある学校の校歌の歌詞を例に、「地域の先人の思いがいろんな所に刻み込まれている。今を生きる子どもたちの心にそれを届けることもかめおか学の一つである。」と結ばれました。かめおか学を考える大きなヒントとなるように思いました。

授業づくり講座X〔2月16日(木)〕 講師:亀岡市教育委員会教育部次長兼総括指導主事兼学校教育課長 中川 巻信様

授業づくり講座Xの様子 本年度の教職員研修講座の目玉の一つである「授業づくり講座」の最終回です。本市の若手から中堅世代の先生方から10名の方を指名し、「授業づくり」をテーマに5回のシリーズ講座として受講いただいたまとめの講座です。
 受講の先生方は、過去の実践や授業構想、学級経営から児童理解にいたるまで、本市の先輩教員の方々を講師に、たくさんのことを学ばれました。この日は、そうした学びを各学校で具現化した実践をそれぞれ報告いただきました。
 テーマは、「学習指導における音読の効果的な活用」、「言語活動の充実」、「グループ学習による表現活動の活性化」、「算数的活動の効果的指導」等幅広く、教科・領域も国語あり、算数あり、社会科あり、学級活動から総合まで、それぞれの学びを生かした個性ある意欲的な実践ばかりでした。しかし、どの実践にも共通していたことは、担任する子どもたちに本当に近い距離で寄り添い、その成長に責任を持ち、懸命に実践に取り組まれる先生方の姿です。そして先生方が一生懸命に取り組まれたことは、必ず子どもたちを「変える」ということ、先生方の思いは必ず「伝わる」ということです。どの実践においても先生方は、子どもたちと「つながり」を大切にされていました。その「つながり」は、教師と子どもの信頼関係となり、ゆるぎない成長の基盤となります。それは、結果として子どもたちを変えるということにつながるのです。
 報告の後は、市教委中川次長から各先生方へ取組みの評価とともにねぎらいの言葉と今後に期待する思いをお伝えいただきました。受講の先生方は本当に日々多忙の中、このシリーズ講座に取り組んでいただきました。しかし、それでもやってもらってよかったと感じました。この講座を通して、先生方は、きっとたくさんのことに気づかれたはずです。何よりもそうした実践をした「自分と向き合う」ことができたのではないでしょうか。まさに先生方にも「自分発見」の時となったのではないでしょうか。
 なお、本講座で作成した「研修のまとめ」は、製本し、各学校に配布させていただきました。ぜひ、それぞれの先生方の情熱溢れる実践をご覧下さい。

教育相談講座U〔2月7日(火)〕 講師:本市スクールカウンセラー

教育相談講座Uの様子 本年度の2回目の教育相談講座は、事例提案をもとに参加の先生方の実践的スキルを向上するねらいで開催しました。
 前半は、本市で取り組んでいる自立支援事業について、本年度の成果報告も兼ね、対象事例とその対応、そして変容を報告しました。いわゆる「教育的ニーズ」をもとに特性に寄り添った対応が奏功し、大きな成果を生み出しました。研究協力校における学校体制での支援も見事に結実した事例でした。
 その後、本市スクールカウンセラーの先生からいくつかの仮想的ケース等の事例提供を頂きました。先生自身の対応も一例として提供いただきながら、実際の学校現場であった場合、どうした対応が望ましいか、また、どうした対応ができるのかを検討する活動をご準備いただきました。
 後半は、2グループに分かれ、提案いただいた事例の実際的な検討を行いました。この日は、市内小中学校の教育相談担当者、スクールカウンセラー、当研究所教育相談員と幅広い立場からの参加があり、議論も大変白熱しました。
 例えば「告知」の効果について。「告知」は、医療の立場からでないと行えないものですが、医療と連携の上、それぞれの立場でそれをその後の指導や支援に生かすために、事例の質や場面、タイミング、それをその後どのように支援とつなげるのか、といった視点での議論となりました。また、小中学校間の連携であったり、学校から外へのつながりの課題であったり、たくさん検討することがあり、想定した時間では足りないくらい研修となりました。
 講師の先生が講話の中では、「今、目の前の指導のみにとらわれるのではなく、卒業後、大人になってまでの人生の中で、必要な支援は何なのか」、また、「当事者である、本人の思い、家族の思いに寄り添うこと」を特に強調されていました。そのご本人が何をどのように感じ捉えているのかを少しでも理解することが、状況の改善に必ず役立つのだというメッセージであったように思います。

小中教務主任講座〔2月3日(金)〕 講師:亀岡市教育委員会教育部次長兼総括指導主事兼学校教育課長 中川 巻信様

亀岡市の教育 〜現状と課題〜

小中教務主任講座の様子 この日は、市内小中学校の教務主任の先生方が集まり、研修を深めました。
 講師は、本市教育委員会教育部次長 総括指導主事兼学校教育課長中川巻信様です。この日は、中川次長から本市の教育の現状と課題について提起いただくとともに、各学校で教育課程を編成する立場で先導的にアプローチしていただく立場の教務主任の先生方へのメッセージをお伝えいただきました。
 前半は、本市の施策 第4次亀岡市総合計画〜夢ビジョン〜を支える亀岡の教育に触れ、本市としてめざす子ども像「ほっかほか心 ふるさと大好き かめおかっ子」の説明、今、目指す「生きる力」の育成についてのお話がありました。
 続いて特に「学力充実・向上」の取組、「生徒指導の充実」については、特に取り上げて、その現状と課題をお話しいただきました。共通点としては、現状の共通理解のための情報共有、その情報の分析に基づく、分析と解決の仕組み作りの重要性でした。また、「小中連携」を意識した取組は、いずれの観点についても重要であるとの考えを示されました。さらには、新たな取組への対応も重要であり、「ふるさと学習『かめおか学』」、「校種間連携」、「防災教育」等にも触れました。今の学校に求められるものは本当に多岐にわたっています。
 この日の講義では、「教務主任に求める 8つのこと+1」として中川次長から熱いメッセージが伝えられました。

  • 時代をよむ目
  • 情報に強くなる目
  • 発想を豊かにする目
  • 企画し提案する力
  • 組織を動かす力
  • 指導・助言の力
  • 人間関係をよりよくし、育む力
  • 大局的な視野に立つ目

 そして+1として「自らの『やる気』を高める」ことを伝えられました。学校では、担任の先生方に寄り添い、子どもたちの姿に寄り添い、いいことも悪いことも共有できる力が大切。たくさんの事務仕事を抱える中ではあるが、人とふれあい、人の心に寄りそう教務主任であってほしいとの言葉でお話を結ばれました。

小学校理科教育講座V〔1月24日(火)〕 講師:本研究所指導主事 原田 勝之

小学校理科教育講座Vの様子 シリーズ小学校理科教育講座の最終回です。
 今回は、「理科教育における今求められる授業とは…。」という切り口で講座を進めました。先日の小学校国語教育講座では、国語の授業に於て「新しい国語教育の指導について」考えられましたが、理科教育では、どうなのでしょう…という視点です。特に、「習熟と活用」や「思考と表現」、「実感を伴った理解」といった新指導要領でキーワードとなる事項を具体的な授業の流れとリンクしながら考えました。その後、先日(1月19日)開催された、京都府南丹教育局「学力ぐんぐんバンク事業」の公開授業研究(この公開授業は、当研究所の研究活動とリンクしており、授業者は、当研究所理科教育研究部会の一人畑野小学校平松直人先生)のビデオを見ながら、さらに議論を深めました。特にポイントとなった点は、「学んだ結果をコピーする思考」ではなく、「思考過程や考え方を学ぶ」ことの重要性です。それぞれの実験観察の結果を交流し、その学びを個々がどのように共有するか、また、そうした力をどのように育てるかという視点でした。
 後半は、参加の先生方の担当学年のグループに分かれていただき、前半の学びを踏まえて、「教材研究」を行いました。少人数ゼミ形式の良さを生かしながら、日々の授業構想や指導上の悩みを率直に出し合い、それも検討のネタにして研修を深めました。
 日々多忙な中、授業時数や指導内容も増え、正直大変だという思いもでましたが、理科の中で今後大切にしたい視点について、その具体化へのヒントを考える機会ともなりました。講師からもアドバイスを送り、さっそく明日からの指導に役立てたいという声も聞こえました。
 これで本年度の新企画「ゼミ講座」も全て終了。参加者は少人数でしたが、どの研修のどの回も共通して参加の先生方からは、好評の声を聞きました。近い距離で安心して学びを深めることができること、受講者それぞれの立場からの思いを率直に意見交換できること、聞きたいことを講師と言葉を交わして聞けること等、この講座の良さを再確認しました。是非、次年度の研修にも生かしていきたいと考えています。

中学校生徒指導講座V〔1月20日(金)〕 講師:亀岡市教育委員会 今西 庸介指導主事

実践的中学校生徒指導を考える。

中学校生徒指導講座Vの様子 シリーズ中学校生徒指導講座の最終回です。今回は、より実践的な内容に焦点化し、事例研究を通してよりよい生徒指導を考える研修となりました。
 事例は3つ。1つめは、「いじめ」がもとで、学校に行きたくないと訴えた子どもの保護者から連絡があったケース。2つめは、トラブルが多い一人の子どもへの支援と学級づくりに関わる事例。3つめは、課題を持つ子どもの転入受け入れに関わる事例でした。
 いずれのケースも小中問わず、どの学校でも起こりえる状況を想定し、参加者が実際の担任や学年団という仮定のもと、望ましい対応の在り方について検討しました。少人数ゼミ講座の良さを生かし、参加の先生方が実際に頭をつきあわせ、それぞれの考えや思いを交流する中で、様々な視点から議論が深まりました。
 いずれのケースも、当該の子どもたちへの支援はもちろんのこと、議論の中心となったのは、いかに「まわりの子どもたち」を育てるかという点でした。どうしても目の前の課題への対症療法的な対応に陥りがちですが、やはり大切なことは、「課題をきっかけに子どもたち自身が成長すること」です。学校の中で起こる全ての出来事は、子どもたちの大切な学びへとつなげることが教師に求められる大切な視点です。
 参加の先生方もそうした視点を大切にし、一生懸命対応を考え議論しました。
 講師の今西指導主事からは、豊かな経験に基づき、先生方の議論に対しての助言がありました。助言の共通視点としては、「困っている子ども」を全力で守ること、「まわりの子どもを傍観者とさせず、育てること」、そして何よりも教師の「本気度」が子どもたちを変えるという思いを伝えられていたことでした。生徒指導の3機能として「自己決定、自己存在感・有用感、共感的人間関係」といわれますが、今回の事例研究を通して、その理論を具現化するための具体的アプローチが参加の先生方の間で共有されていたように思います。理論を実践といかに結びつけるか、その具体的イメージが明日からの実際の指導の中で大きな力を発揮します。研修後の感想交流の中で、こうした具体的・実践的研修をもっともっと広げてほしいとの意見が多く出されました。今後、世代交代が大きく進み、若い先生方が増えていく教育の世界において、研究所でもこうした研修の有効性を確認するとともに、若手中堅の先生方の前向きな姿勢・意欲を再確認した講座でした。

中学校校長講座〔1月19日(木)〕 講師:亀岡市文化資料館 黒川 孝宏館長

〜ふるさと学習「かめおか学」への誘い〜

中学校校長講座の様子 1月19日(木)に亀岡市中学校長会との共催で「校長講座」が開催されました。
 講師として、亀岡市文化資料館の黒川孝宏館長をお迎えして、今年度から亀岡市教育委員会として取組が始まった「かめおか学」について、亀岡市の歴史・文化・自然・環境をキーワードに中学校での学習を進めていく視点でお話をしていただきました。
 かめおか学について、この取組を通して自分のふるさとのことを語れる子どもを育てたいとのメッセージで講義が始まりました。
 中学生の歴史・地理学習について、興味関心を呼び起こすために、とかく暗記が中心というイメージを払拭する方策として、図書・雑誌類、テレビ・DVD、ゲーム等様々なアプローチ方法について具体例を示していただきました。
 亀山城の模型が大阪府茨木市の資料館に展示されていることや制作キットもあるとのことでした。
 その他にも、亀岡市における歴史的事件出来事と「源義経」「足利尊氏」「明智光秀」文化芸術の発展に寄与した「石田梅岩」「円山応挙」「山脇東洋」等人物史からの取組、亀岡市の伝統祭事「佐伯灯籠」「亀岡祭」等々からのアプローチなど様々な切り口を提示いただきました。
 特に、教材開発の一例として、地元旭町にある松尾神社の「和銅の松」について年輪から約300年間の気候変動が刻み込まれているそうです。
 この松の年輪から社会科に記載されている「享保・天明・天保の大飢饉」の時代の気候が小氷期と呼ばれ、夏が低温であったことが分かることなど紹介していただきました。
 身近にある素材を教材化することにより、かめおか学だけでなく環境教育等にも活用していけるのではないかとの感想が出されました。
 かめおか学について、中学校独自の教材開発や小学校からの積み上げ方法があること、文化資料館との連携等について活発な研究協議が行われました。

小学校国語講座V〔1月17日(火)〕 講師:亀岡市立亀岡小学校 眞里谷 博子 教諭

新しい指導の観点から国語教材をどう指導するか。 〜現場から、光村図書編集長に聞く〜

小学校国語講座Vの様子 シリーズ小学校国語教育講座の最終回です。今回は、これまでの教材研究中心の内容から新しい教科書の分析とそれに対応した授業の進め方の分析という視点で進めていただきました。少人数講座の利点を生かすべく、講師の眞里谷先生から、事前に参加者の先生方に管内国語教科書を出版する光村図書の担当者への質問を集めていただき、同担当者からのお答えをご準備いただきました。
 例えば、新しい教科書やその指導書に示される指導展開例についての議論が進みました。同社では、「子どもの実態に応じて適宜先生方でアレンジしていただくとよい。」との回答がありました。このことを起点に例えば「読むこと」の指導に関して、新しい展開例では、「1教材に長く時間をかけ過ぎるのではなくそこで身に付けさせる力を焦点化し、言語活動を通しての力を身に付けるような指導」を想定しているとのこと。これまでの指導書の展開例では、各時間に読む場面を決め、内容の正確に読み取るための指導に重きが置かれていましたが、授業のとらえ方や展開について新しい考えで取り組む必要があるということです。いわゆる「教科書を教える授業」から「教科書で教える授業」への転換であり、先生方は、これまで以上に時数や取扱い、指導展開等を柔軟にマネジメントする力も大切になってきます。
 他にも「話し合い」、「書く」指導、説明文教材等々について、参加者からの意見も絡めながら深く充実した研修の時間を過ごすことができました。
 この日は、できるかぎり「お持ち帰りいただく『プレゼント』を…。」ということで、こうした教科書会社からの情報や新指導要領に係る情報の他、ネットから簡単に手に入る「使える情報」として「光村チャンネル」の御紹介もありました。光村図書が開設しているサイトで、教科書執筆者のインタビューや各教材に関する参考資料等、授業作りだけでなく楽しく使える情報満載です。アドレスは、
http://www.mitsumura-tosho.co.jp/
ぜひ、一度ご覧下さい。

幼児教育・保育講座V〔1月10日(火)〕 講師:交遊亭 楽笑 様

人権研修「つながり 結んでひろげましょう」

幼児教育・保育講座Vの様子 恒例となっている亀岡市保育所・幼稚園研究協議会との共催研修講座です。本年度3回目の講座は、「手話落語」等を通して、様々な方々との交流活動に取り組まれている大笑い福祉使・楽語家 交遊亭 楽笑様をお迎えし、楽しく、しかし深く考える人権講座を開催しました。
 楽笑さんは、高槻市の職員をされていた20数年前に出会った聴覚障害者の方との交流をきっかけに、手話と出会われ、今では、手話を通して幅広い方々との交流活動を進められたり、手話を広げる活動に取り組まれたりされています。また、昨年は、東北大震災の被災地に飛び込みで出かけ、手話落語を通して被災者の方に笑顔を届ける活動をするなど積極的にボランティア活動にも取り組まれています。
 この日は、「つながり 結んで ひろげましょう」というテーマの本、手話での落語や小話、楽しい話術を繰り広げながら、「人権問題」を考えるお話を頂きました。人権問題は、「コミュニケーションが大切。まずは、話すこと。自分から話すことがコミュニケーションの始まり。」との想いを伝えられました。特に日本人は、目があっても見ず知らずの方に交流をしない傾向があるとのこと。いわれて話すのではなく、自分から相手に言葉を伝えることから始めましょうとお話しされました。こうしたお話を進めながらも、次から次へと思わず吹き出すだじゃれや言葉遊びが飛び出し、会場は、人権を考えながらも、常に笑い声が溢れる素敵な空間となりました。また、「ぜひ、子ども達にもやってみてください。」とのことで、手話を使ったオモシロ昔話(ネタ?!)もいくつか紹介いただき、参加の先生方も実際に手話を体験しながら、オモシロ昔話に挑戦しました。
 後半は、ボランティアとして本当に飛び込みで被災地に向かわれたときの様子や想いを写真スライドとともに、お話しされました。まだまだ、大変な日々を過ごされる被災地の方々の様子、そこで自分のできることとして、「笑顔」をプレゼントされる楽笑さん、おもしろおかしく、お話しされるその合間合間に本当に大切なことを熱く語られる場面が何度となくあり、楽笑さんのお人柄がひしひしと伝わりました。
 最後には、「つばさをください」の歌詞の表現を手話で教えていただき、みんなで音楽に合わせ、手話で歌いました。また、おまけとして、「南京玉すだれ」も見せていただき、なごやかな内に講座をしめていただきました。
 楽笑さんは、他にもハンセン病患者への偏見をなくすための取組や、ハンセン病国立療養所でのボランティア活動等も積極的に行われており、そうしたお話も頂きました。いずれのお話でも、強く語られるメッセージは、「まずは、第一歩を踏み出しましょう。」ということでした。できることは、小さくてもそこから何かが始まるのだということを一貫してお話しされていたように思います。 人権問題の解決のために、結局の所、自分たち一人ひとりができることから始める、それは難しいことではなく、まさに「つながること」なのだと感じた研修講座でした。

中学校教頭講座〔12月6日(火)〕 講師:京都府南丹教育局 指導主事 平林 弘之 様

「― 新学習指導要領のポイントと学校運営上の留意点 ―」

中学校教頭講座の様子 中学校では、いよいよ来年4月より新指導要領の全面実施となります。この日は、本市中学校教頭会との共催講座として、新指導要領のポイントを学び、学校運営の視点から4月の全面実施へ向けての課題を捉え、スムーズな実施への足がかりを作ることをねらいとして講座が開かれました。講師としてお迎えした京都府南丹教育局平林指導主事からたくさんの情報を提供いただきました。
 まずは、新学習指導要領全面実施を京都府教育庁から発行されているチェックリスト(小学校版ですが、ほぼ中学校にも使えます)で自校の様子を自己チェック。つづいて、新指導要領を理解するため、今回の改訂に関わる教育提起背景や意義を解説いただきました。特に生ききる力の再確認や学力の3要素の理解、さらには、習熟と活用の関係、言語活動や体験活動の重視といった今回の指導要領のキーワードとも言える要点とその意義を確認されました。また、今後、実施にあたり学校現場でその運用のキーとなるであろう「時数の増加」についても触れられました。スムーズな実施のためには、保護者や地域の理解が欠かせないため、学校として理解しているだけでなく、必要な情報を保護者や地域へ発信していくことの重要性については、何度も重ねて強調されていました。特に「時数の増加」や「指導内容の増加」、それに関わり、「教科書を教える指導」から「教科書で教える指導」への転換等、高校受験や進路指導に係わるところは、大きく関心を呼ぶことが予想され、各学校でも十分、理解を深め、学校としての考えをいろんな場面で伝えていく必要があるとお話しされました。
 後半は、評価についても触れられ、学習評価の現状と課題、新しい評価観、特に「目標準拠評価」の重要性をお話しされました。また、一部評価の観点に変更もあり、特に「表現」の評価の扱いについても解説いただきました。最後には、指導主事等対象の説明会で、出ていた意見を元にした「Q & A」についてもお話しいただき、全面実施へ向けての具体的イメージをさらに深められました。
 最後には、質疑の時間も設け、教頭先生方からは、学校現場の現状に即した、具体的な質問や意見が出され、指導要領の理念をどう現場で捉え、活かしていくかといった議論を深められていました。

小学校教頭講座〔12月5日(月)〕 講師:亀岡警察署生活安全課長 足立 弘 様

「― 生徒指導の充実 〜市内児童生徒の問題事象の現状と学校が取り組むべき課題 ―」

小学校教頭講座の様子 近年学校での生徒指導等に関わり、警察との連携についても重要度が増しています。この日は、亀岡警察署と連携した小学校教頭講座を開催しました。講師として、同署生活安全課足立課長様に御講演を御願いし、府内及び市内の児童生徒に係る非行・犯罪等の情報提供を頂くとともに、その特徴等を分析し、今後の学校での指導との連携を行いながら、警察で進めている取組のねらいや状況をお知らせいただきました。
 本市では、逮捕・補導される児童生徒の割合が昨年度と比べ、増えている現状があり、教育委員会としても生徒指導に係わる連携会議や教職員研修等の充実等に取り組んできていますが、警察としてもそうした会議や研修と連携していただくとともに、非行少年の立ち直り支援や非行の事前防止を目的とした独自の取組を進めているとのことです。
 特に、すでに市内小中学校でも開催を重ねている「非行防止教室」は、全ての児童生徒が加害者にならないよう指導する視点で取り組まれており、そのねらいや考え方、実際の内容など詳しくご説明いただきました。近年、警察として関わる子どもや保護者の傾向として「これぐらいは、いいだろう。」といった安易な認識や姿勢が気に掛かるとのことです。特に次代を担い、これから親になる子どもたちには、何としても考え方を変え、よりよい成長へと導いてやりたいとの熱い思いも聞かれました。特に「今の子ども達に必要なこと」として、「悪いことと良い子との分別」「良い大人とのたくさんの関わり」「地域で育てる」ことを挙げられました。そして、常に子どもたちを前にして伝えることは「大人を信用し、大人に相談してほしい」というメッセージであるとのことでした。
 我々、子どもたちと接する大人が、何よりも正しいモデルとなり、あわせて子どもたちを最後まで信じ、支え、導くことが大切なのだと改めて感じた講座でした。参加の教頭先生も学校の子どもたちを思い浮かべながら、何度もうなずき、お話を聞かれていました。

小学校教務主任講座〔12月1日(木)〕 講師:亀岡市自治防災課課長 桂政彦 様

「― 亀岡市の防災システムについて ―」

小学校教務主任講座の様子 東日本大震災の発生を受けて本市でも「防災」に対する意識が高まっています。この日の講座では、小学校教務主任会と共催で本市の防災システムについて学びました。講師は、本市自治防災課桂課長にお願いをしました。
 まずは、本市でも各種防災計画やマニュアルを作成しており、それぞれの概要やポイントをご説明いただきました。特に本市の地理的特徴や気象データとの関係から想定される災害についてお話しいただき、それに応じた対応や地域の取組もお知らせいただきました。
 また、一般市民対象に配布されている洪水ハザードマップや地震ハザードマップもお配りいただき、各地区の状況なども確認しながら、実際の災害を想定したお話をいただきました。
 さらに、全国瞬時警報システム(J-ALERT)についても詳細を教えていただきました。津波警報や緊急地震速報等対処に時間的余裕のない事態が発生した場合に人工衛星を用いて情報送信し、瞬時に情報を伝達するこのシステムの仕組みやメリット、そしてその生かし方についてもお話を頂きました。さらには、京都、亀岡でも気になる「原子力防災」について、想定される災害状況やその対処についても情報を頂きました。
 我々の身のまわりには様々な災害があり、それに対応する防災が必要となります。この日のお話の中で印象的であったことは、まずは、「自助」、つまり自分で自分を守る環境や力をつくりだすこと、次に「共助」地域やコミュニティーで互いに支え、助け合う力が必要であるということ(初期活動段階での学校は、まさにこの機能の要となります)が大切であるとのことです。期待される「公助」、つまり国や自治体からの助けや支援は、本格的に動き出すのは、4日以降となるとのことです。それまでにやはり自分や身のまわりのつながりにより、災害を乗り越えていかねばならないとのことを強調されていました。
 一口に防災といってもこのように大変幅広い情報があり、それらを全て網羅してつかんでおくことは、極めて難しいと言えます。しかしながら、それぞれの情報やマニュアル等について、機会を見つけて、触れたり知ったりしておくことは、いざというときにきっと大きな力を発揮します。特に学校現場では、まず守るべき子どもたちと接している我々には、大変大きな責任があります。そうしたことからも、今回の研修は大変大きな意味があったと思います。参加の先生方も熱心にメモをとりながら講座を聴かれていました。

小学校授業づくり講座W〔11月22日(火)〕 講師:亀岡市立安詳小学校 指導教諭 片山清美様

「― 授業づくりを支える学級経営 〜課題と実践〜 ―」

小学校授業づくり講座Wの様子 少し間があいての授業づくり講座となりましたがいよいよ4回目です。今回は、授業づくりをその基盤の要素として重要となる「学級づくり」という切り口で見つめ考える講座を安詳小学校片山先生にお願いしました。
 今回は、数年前に片山先生が実際に担任したクラスでの事例をお伝えいただき、その実践から「授業づくり」の本質を学ぶこととなりました。今回のご報告では、学期途中、急遽担任となることになった学級での「学級づくり」「子どもとのつながり」がテーマとなるお話でした。このシリーズ講座のテーマである「授業づくり」は、まず何よりも「子供達との関係作り」からのスタートするものであり、その本質を感じられる印象的なエピソードがたくさん語られました。
 学期途中、突然の担任交代であったため、学級の中で様々な思いを持つ子ども達を前に、日々葛藤しながら、子どもたちの心とつながっていく片山先生の懸命な努力を飾ることなくありのままの言葉でお話しいただきました。特に夏休み中の家庭訪問を通して、関係作りをされたエピソードやどんなに忙しくても毎日欠かすことの無かった学級通信による発信を通して、子どもや家庭と関係作りをされてきたことなど、片山先生の努力と人柄がずんずん伝わってくるお話でした。参加の先生がたも、片山先生の子どもたちと接する姿勢や考え方、柔軟な思考と筋の通った指導、時には、タイムスリップしたかのように当時を振り返り、想いを語られる姿に教師として大切な何かを受け取ったようでした。受講後の感想にも、今の担任学級や子どもたちと自分自身の実践とを重ね合わせながら、明日からの自身の実践へまた新しい想いや意欲が語られていました。
 本研究所の研修では、こうして先輩教員が若手教員にこれまでの経験や指導技術を伝えるとともに、あの先生のあの指導を学びたいという切実な想いにも応えられる研修をこれからも続けていきたいと考えています。亀岡でしかできない研修活動。それは、今回の研修講座のように、明日からの実践に直につながっていくはずだと考えています。

特別支援教育講座V〔11月18日(金)〕 講師:本市市就学指導委員会指導委員 大嶋久美子様

「― 発達検査等の結果の活かし方・伝え方と就学指導について ―」

特別支援教育講座Vの様子 11月18日(金)に亀岡市立保育所障害児保育研究会と共催で「特別支援教育講座V」が開催され、保育所、幼稚園、小学校、中学校の教員21名で行いました。
 元小学校教員大嶋久美子先生を講師に迎え、いま現場で学びたいことを中心に受講者の声で構成し、「発達検査結果の保護者への伝え方・活かし方と就学指導」と題してご講演いただきました。
 講義では、まず新版K式発達検査を中心に発達の節目となる検査項目や身体レベル・生活経験の中で身につく力、教育によって身につく力等について指導していただきましたが検査結果が子どもの成長、発達状況を示す全てではなく、日常の観察記録が大切であること、伝えていくときにはその子どものエピソードも加えて知らせていくことがよりリアルに伝わっていくこと教えていただきました。
 また、保護者と共に育てる立場で共感的に接しながら、「何ができる。」「何ができないのか。」「どのようにできないのか。」「そのことがどのような力に結びつくのか。」を踏まえ、それを達成するためにはどうすればよいのか。発達の道筋を示しながら具体的に話をすることが大事であると教えていただきました。
 就学指導にあたってのポイントとして援助の姿勢で共感し共に歩む姿勢で(1)将来の見通し示すこと。(2)保護者への十分な説明と同意を得ながら行うことや日常のこまり感を「知的な面」「人との関係」「安全面」「生活面」等の視点を絞って整理することを教えていただきました。
 他項目に渉っての講義内容で時間的に短く、「もっと詳しく聞きたい。」「こんな場合にはどう対応すればよいか。」等感想が寄せられていました。

かめおか学講座V 〔11月11日(金)〕 講師:亀岡市文化資料館 学芸員 西山 紘二 様

「― 城下町フィールドワーク ―」

かめおか学Vの様子 亀岡市教育委員会の目指す子ども像「ほっかほかここころ ふるさと大好き かめおかっ子」の育成のためには、まずは、教員自身が亀岡のことを知り、亀岡の素晴らしさに感動し、その想いからスタートすることが大切であるとして、本年度「かめおか学講座」を開催しています。
 11月11日(金)に第3回目の講座が開かれました。当日は、あいにく小雨の天気でしたが、講師をお願いした亀岡市文化資料館の西山紘二先生と一緒に旧亀山城跡を中心にフィールドワークをしながら、ポイントポイントで関係のお話を聞くという形の講座となりました。
 ご存じの通り、亀山城は、明治初期の廃城令により解体され、一般に払い下げられ、天守閣の他、城構のほとんどが取り払われ姿を消しましたが、明治後期、大本教祖出口王仁三郎により荒れ果てた状態の城址を整備されました。その後も紆余曲折の歴史がありましたが、少しずつ整備され現在の様子となってきています。
 この日は、大本本部の散策道を通り、石垣の様子を見たり、かつてそびえたであろう天守の付近を歩き、西山先生のお話をもとにこれまでの歴史を振り返りました。
 その後、亀山城の外堀や惣堀をたどり、旧城下町を歩きました。途中、大圓寺や秋葉神社、楽々荘等たずね、様々な歴史上のエピソードを聞きながらの散策となりました。
 今は、雑水川となっている所も、いわゆる南郷池も全て亀山城のお堀跡で、その水の流れをたどりながらの旧城下町一周の道でしたが、そこには、様々な歴史が刻み込まれており、たった90分の研修でしたが、本当に中身の濃い時間となりました。
 今後、文化資料館とも連携しながら、本市の先生方にふるさと亀岡を知る様々な情報発信や研修を今後も充実していかねばならないと感じた講座でした。

シリーズ教材研究 小学校国語講座U 〔10月20日(木)〕
 講師:亀岡市立亀岡小学校 眞理谷 博子 様

「― 2学期新教材 説明文の実践から 5年「天気を予想する」 ―」

小学校国語講座Uの様子 シリーズ教材研究「小学校国語」の第2回目です。今回は、小学校5年生教材ということもあり、5年生担任の先生方中心に参加がありました。今回は、特に新教材に焦点化しての研修を計画いただき、講師の眞理谷先生は、先回りして実践されたできたてほやほや(というより進行形の)授業実践をお持ちいただき、それを元に具体的なお話を頂きました。ご自身の授業の様子も全てビデオに修め、ポイントを編集して受講者の皆さんに提供いただきました。
 まず、受講者自身に教材を捉えていただくために、順番に音読し、その後、指導書などの資料も参考にしながら、教材のねらいや捉え、具体的な展開にまで話を深めて行かれました。
 新教科書では、いずれの教材もかなり時間が絞り込まれている上、配当時数が国語の標準時数の95%程度にもわたっているため、これまでの指導の概念をかえていくことの必要性をお話しされました。例えば、「説明文の読み方」であるとか「論理展開の工夫」であるとか、指導者としても子どもたちに指導する上での、焦点化が重要であるとのことでした。
 ビデオに映し出される実際の指導では、子どもたちの初発感想から筆者の「表現上の工夫」と「読み取った内容」の大きく2つの柱をつくり、それぞれに子どもたちの意見を元に、深めていく展開を提示されました。前回の講座でも荘でしたが、眞理谷先生の実践では、得意な子もそうでない子も全ての子に「発言」させるため、様々な仕掛けや工夫、もちろん学級経営や生徒指導に至るまで幅広いアプローチで子どもたちを育ててこられています。子どもたちの個性の上に、そうした指導を乗せて、この教材でも幅広い想いを語る子どもたちの姿が画面に映し出されました。
 お話は、さらに細部にもわたり、筆者の表現の語尾に注目したり、つなぎ言葉に注目させたりするだけでも幅広い視点から筆者の「論理の展開」を見ることができ、子どもたちにもその意識が深まっていく様子もお話しいただきました。
 終盤は、参加の先生方から、今回のお話を聞いてのさらなる議論や日常の指導上の悩みごとに至るまで少人数双方向性の良さを十分に生かしていただくことのできた講座となりました。例えば「初発感想の書かせ方」、「練り愛の場面への発展や発表をさせる工夫」等、明日から生かすことのできるヒントをたくさんお持ち帰りいただくことができたようです。最後に講師の眞理谷先生からは、「国語」の力を伸ばすことは、子どもたちの思考力を伸ばし、ひいては、生徒指導上の問題や学級経営の改善にも必ずつながるとの話があり、大変心に残るメッセージでした。
 参加の先生からは、「また、がんばろう!」という気持ちになりましたとのコメントがあり、充実した研修となりました。

幼児教育・保育講座U〔10月19日(水)〕
授業者:東本梅保育所田中 恵利子 主任保育士・指導助言 幼年美術の会会長 奥山淑子様

「―乳幼児の興味や欲求に応じ一人一人の発達を促すための支援のあり方はどうあるべきか―」

幼児教育・保育講座Uの様子 10月19日(水)に東本梅保育所で亀岡市立保育所・幼稚園研究協議会との共催で第2回目となる公開保育が開催されました。
 3歳児4歳児混合クラスで13名で行われました。朝の会で自分の健康状況を自分の言葉でしっかりと伝える姿に子ども達の育ちを感じることができました。
 「ハッピをつくろう」を主題に
 ○お祭ごっこを楽しみにして、友だちと一緒に気持ちを合わせて準備をしていくことを楽しむ。
 ○身の回りにある野菜や自然物を使って伸び伸びと表現することを楽しむ。
の2点をねらいに行われました。
 和紙でつくられたハッピにサツマイモ、レンコン、ピーマン、オクラ等の野菜を輪切りにしてつくったスタンプ、前日の散歩で集めてきた落ち葉を絵の具で自分で楽しく模様をつけ活動でした。
 子ども達は多くの参加者で少し緊張気味でしたが、活動が待ちきれない様子で活動が始まると楽しく、4歳児は3歳児に配慮しながら活動をしていました。
 このハッピは月末に予定されている保育所のお祭で御輿を担ぐ時に使用されるそうです。
 この後の研究協議では、指導者の事前準備の在り方、子ども達に任せること指導者が行うことは何か。子ども達の活動に対する評価(励ましの言葉掛け)等、多方面からの協議がなされました。。

中学校生徒指導講座U 〔10月18日(火)〕 講師:市教委 今西 庸介 指導主事

「― 実践的中学校生徒指導について ―」

中学校生徒指導講座Uの様子 中学校生徒指導講座の第2回です。この講座は、少人数ゼミ形式で、参加者と講師が双方向的に対話しながら、研修を深める形式で進めるシリーズ講座です。今回は、小学校から2名、中学校からも2名の参加でした。「中学校」との”冠”がついていますが、小学校からも参加いただき、中学校の生徒指導を学ぶ中で、生徒指導の切り口からの小中連携も深まればとの想いもあります。
 前回の大きなテーマが「小中連携」であったこともあり、今回、その辺りから議論がスタートしました。参加の先生のご意見も頂きましたが、実際なかなか、顔を合わせての連携の場面は、年間限られた数になっているようです。しかしながら、小中ともその重要性は、感じており、特に生徒指導上の相互理解を深めながら、小中のギャップを小さくすることの重要性が確認されました。
 今回の本題としては、「学校における生徒指導主任の役割」といった点に軸足を置き、まずは、講師の今西指導主事から、体験談も含めた「生徒指導主任のあるべき姿」を語っていただきました。今西指導主事は、「子どものためにどうあるべきか。」という点で、一貫した姿勢を語られました。場合によっては、「嫌われ役」にもならねばならないが、それだけでなく、「最大の理解者」であり、子どもたちにとって「超えられない壁」であるべきだとも話されました。
 また、「児童生徒との距離」についても、深い示唆がありました。その「距離」の取り方は、個性があるべきではあるが、「子どもたちの中に入ること」「子どもたちを理解すること」の重要性を重ねて強調されていたのが印象的でした。さらには、「職員間での生徒指導主任の在り方」にも触れられました。担任や学年を生かしながらも学校として、一貫した生徒指導を進めるために、必要な場面では生徒指導主任としてどんどん学級や学年とも接していくべきとのことを伝えられました。参加の先生方からも、その「距離感」や「手法」について、実際の悩みも出され、そうした具体的な場面を捉えてのお話も、互いの思いを聞きながら深めることもできました。
 今回の講座を通して、特に今西指導主事が強く伝えられたことは、「信念を持つ」ということでした。校長先生の方針のもと、生徒指導主任として学校のビジョンを持ち、その実現に動き出す、その「信念」ある生徒指導主任の行動こそが、何よりも大切であることをメッセージとして重ねて強く訴えられていました。参加の先生方にも、特にそうした「想い」「姿勢」といった部分が特に深く伝わったことが講座の感想からもうかがえ、今回の講座の大きな成果であると感じました。

中学校教務主任講座T 〔10月11日(火)〕 講師:京都府南丹教育局指導主事 和田純一 様

「― 新学習指導要領実施と学習指導要録の記入について ―」

中学校教務主任講座Tの様子 中学校教務主任会との共催講座です。中学校では、来年度より新学習指導要領が本格実施となります。残された半年の準備期間に各学校として取り組んでおかねばならないこと等再確認の意味を含めて、研修を深めるために、京都府南丹教育局和田指導主事に講話をお願いしました。
 既に夏季休業中に開催された京都府の教育課程研究大会等でも触れられてきたことではありますが、いざ、具体的準備となるとなかなか細部までできているかは、こうした確認の機会が重要であり、そうした意味からも細かな点も含めてお話しいただきました。特に重要ポイントは、「言語活動の充実」の本質の再確認・「教科書を教える」のではなく、「教科書で教える」という指導感の理解と転換・「学習評価の改善に関する基本的な考え方」等を強調されました。いずれも言葉としては理解できるものの、実際の指導や評価の場面を具現化することは、なかなか難しくそうしたことについていくつかの具体例とともにお話しいただきました。また、特に評価については、観点などが再整理されたこともあり、その本質的理解のために十分な準備が必要であることも強調されました。評価については、当然のことながら、その授業観や具体的な指導の進め方とも密接な関連があり、特に重要となってくるものです。また、意外におろそかになりがちなこととして、保護者や地域への情報発信ということについても是非、各校レベルで大切にしてほしいとのことを繰り返し強調されていました。
 あわせて、指導要録の形式等についても一部改善がされることとなり、特に「特別活動」の評価欄については、その観点を具体的に示すこととなったのでその具体例などについても触れていただきました。
 講座の終盤には、少人数のよさを生かし、質疑応答の時間を十分とっていただきました。全員先生から発言をいただき、特に気になる点として「指導要録の特別活動」欄の評価の進め方や時数確保等、特に熱心に意見の交換が行われました。
 参加者の感想からは、本格実施を前にして再度重要ポイントの確認ができたことの意義やゼミ形式の少人数講座として意見のやりとりが深くできたことにも満足の声が聞かれました。
 次年度を迎えるまでに各校で取り組んでいくべき事はまだまだたくさんありますが、こうした地道な一歩一方を積み上げていくことがやはり重要であると改めて感じた講座でした。。

小学校校長講座U 〔10月4日(火)〕 講師:城陽市立西城陽中学校 校長 杉岡義次 様

「― 中学校生徒指導の現状や課題について 〜学校再生の取組〜 ―」

小学校校長講座Uの様子 9月に引き続く小学校校長講座の2回目は、城陽市立西城陽学校校長の杉岡先生に御講演いただきました。
 校長として学校体制で取り組んできたこれまでの取組をお伝えいただき、ねばり強く子どもたちと取り組んでこられた実践をお話しいただきました。
 小学校からの課題を引き継ぎ、日々起こる様々な事象に対してどのように関わり解決の方策を見いだしてきたか、具体的なお話の中、お示しいただきました。時には、校長として判断に揺れるリアルな姿もあり、参加の校長先生方もお話に引き込まれる様子でした。
 そんな中で取り組まれたことは、まずは、「子どもとの信頼関係を作ること」「親とつながること」から始められ、紆余曲折の中、一定の成果を生み出してこられました。その際には、校長として「Management 7Key」として「意識改革・組織改革・資質向上・保護者理解・地域連携・安全確保・評価改善」や、「3SEection」として「Teaching・Coaching・Clean」の区分にそれぞれの方針を出される等、積極的な判断と指示を行った姿を伝えられました。また、専門家組織(スクールカウンセラー・スクールソーシャルワーカー・児童相談所・チーム会議・サポートセンター・育成協会等)の活用や総合力(教職員・専門家・教育委員会・PTA・地域・学生・新聞・有志等の総合力)の取組にも言及されました。また、小中連携の重要性として、管理職の共通理解や「地域で育てる認識」の大切さのお話もされました。
 本年度は、「学校の荒れ」のバロメーターとして「ガラス破損」の件数も激減していること、平日開催の保護者参観割合が7割を超えることなど、着実に学校が変わってきていることを報告されました。
 最後のまとめとして、生徒指導のKeyは、「関係」に着目することであるとお話しされました。問題事象や当該生徒本人のみに着目するだけでは、有効な解決と成らないケースが多く、むしろ、その事象や生徒と周りの「関係」を分析し、それぞれのものごとの「関係性」を整理することが解決につながるケースが多いとの持論を語られました。
 小中の学校種の違いはあるものの、これまで子どもたちとつながり、ねばり強く取り組んでこられた西城陽中学校での具体的なお話に学びの多い研修となりました。

小学校教務主任講座T 〔10月3日(月)〕 講師:市教委指導主事 山田 廣道 様

「― 学力診断テストの結果からみえてくるもの ―」

小学校教務主任講座Tの様子 小学校教務主任会との連携として、例年開催している学力向上に関する講座です。本年度は、ライフステージ講座の位置づけで開催しました。
 講師としてお招きした市教委山田指導主事から本年度の京都府学力診断テストの結果を踏まえ、そこから各校に取り組んでほしいところや教務主任としての役割について幅広くお話を頂きました。
 特に本年度は、小学校では、新学習指導要領完全実施の年でもあり、そうした新課程の中での学力向上の在り方についても重要な視点として触れつつ、南丹局管内での本市の学力状況や京都府全体の状況とも比較した本市の状況について国語・算数それぞれに触れ具体的な問題からも分析いただきました。中でも、昨年度の課題であった問題等と本年度の同様問題を比較する中で、「てっとり早く、公式で解いてしまっている傾向」が見受けられ、指導の中で、そうした改善が図られているか問いかけられ、教務主任として、もちろん、新課程や日常の時数管理等の進行管理は必要であるが、さらに踏み込んで各学級での指導の様子なども把握するために、授業を見たり、時間を見つけて指導内容や方法論についてもディスカッションすることも必要ではないかとの提起もありました。
 さらには、こうした学力テストの結果等を受けて大切な視点として、単なる点数の向上を考えるのではなく、課題である問題等の傾向分析から、「今求められている学力とは、何か。」「そのために必要とされるこれからの授業とは何か。」といったことを考え、学校全体で共有するために教務主任の働きが重要であることを伝えられました。
 後半は、各校での取組に参考となるヒントとして、「教科書を教えるのではなく、教科書で教える視点を。」「学習を生活に広げることやものの見方、考え方を育てる指導を。」「小中連携の観点から中学校の実際の授業を見て、学ぶことも重要。」といったことも伝えられました。
 講座全体を通じて、山田指導主事からは、学力向上のための本質とは何かといったことをそれぞれの教務主任が主体的に捉え、それを発信していくことの重要性、そして校内の中で教務主任に期待される役割の重要性をメッセージとして伝えていただいたように感じました。
 それぞれの教務主任の先生方もその重責を感じとっている様子が感想からもうかがえました。

情報教育講座V 〔9月28日(水)〕 授業者:亀岡市立南つつじヶ丘小学校 広瀬一弥 教諭

「― 授業研究と実践交流 ―」

情報教育講座Vの様子 本年度情報教育講座の3回目です。今回も亀岡市小学校教育研究会情報部会との共催講座です。本年度の情報教育部会では、主として「情報モラル」の実践化について重点的に取り組まれており、今回は、授業公開の中で研究を深めることが大きなねらいです。
 授業を公開いただいた広瀬先生は、当研究所の昨年度の情報教育研究員の一員で、昨年度同研究員会議でも、情報モラルのモデルカリキュラム作成等に力を尽くしていただいています。その研究の中で教科の中での情報モラル指導の重要性や実践の中で子どもたちに情報モラルの感覚を身に付けることの重要性を検討しており、今回の授業は、その一つの表現でもありました。
 授業では、和歌山大学のご協力の下、携帯型の情報端末(アンドロイド搭載の小型携帯ノートPC)を一人1台子どもたちが持ち、SNS(ソーシャルネットワーキングサービス〔※〕)を活用し、社会見学で訪れた大阪科学センターでの学びを互いにコメントし、想いを表現する中で、それぞれの思考を更に深めることをねらいとして学習が進められました。子どもたちは、広瀬先生の指示のもと、SNSの画面にスムーズに想いを入力し、それぞれのこだわりのテーマ(電気、光、磁石、風)に同時進行でコメントを行いました。子どもたちは月曜日から使い始めたSNSとは思えないほど、スムーズに入力し、活用していきました。授業後半は、いくつかのコメントをとりあげ、子どもたちの思考の変化や深まりを確認、交流したり、不適切な発言(コメント)への指導や望ましい表現の在り方など、教科の中で進める情報教育の切り口からも参加の先生方に新しい刺激を提供していただきました。
 時代の変化とともに学校現場にも新しい機器が続々と登場してきます。特に子どもたちにも浸透し始めている携帯電話やインターネット上の情報のやりとりには、情報化社会の光と影が反映されています。大変有効なツールであると同時にそこに潜む危険について、十分な指導が必要になってきています。今回の授業は、「授業研究」という切り口の他に、「情報モラル教育」や子どもたちの「コミュニケーション(表現)」という切り口からも様々なチャレンジと提起を頂いた大切な機会となりました。今後、各校での取組に生かされていくことを期待しています。


〔※〕SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)
人と人とのつながりを促進・サポートするコミュニティ型会員制サービス。従来の「掲示板」に似ているが、会員のみ書き込み閲覧可能。小中学生も携帯電話からの利用が増えている。

小学校校長講座T 〔9月6日(火)〕 講師:京都府立盲学校 校長 青山 芳文 様

「― これからの特別支援教育 ―」

小学校校長講座Tの様子 本講座は、亀岡市小学校長会との共催講座です。本年度は、特別支援教育の分野について研修を深めることとなりました。講師は、これまで宇治市の通級指導教室や府教委等で長年、特別支援教育の分野に携わってこられた府立盲学校校長の青山先生にお願いしました。
 冒頭、これまでの経験やエピソードを交え、学校現場で様々な特性を示す子供達に「発達障害」としての理解が深まってきた過程を振り返られました。その中で学校現場では、「発達段階の切り口」で子供達の行動を理解してきた時代から近年発達障害の「切り口」で理解することが浸透し、子どもや保護者にとって大きな進歩を見せてきたことに触れられました。しかし、一方で危惧することとして子どもの行動や状態を発達障害の「切り口」だけで解釈し、HowTo本に書いてあるとおりに機械的に対応・指導する傾向が気になるともお話になりました。それを踏まえ、今求められているのは、知識レベルの理解で紋切り型の個別対応を行うことではなく、多様な視点からの柔軟な個別理解とオーダーメイドの支援を創っていくことだと話されました。そしてまた、支援の目的は、「適切な対応」のためにあるのではなく、やはり「教育」することなのだとも強調されました。そのために必要なことは、「障害の理解」ではなく、「その子どもの理解」であり、相手にあった支援をするためにリアルで柔軟な想像力が大切であると伝えられました。また、「インクルーシブ教育」についても、様々な視点での議論があることを踏まえた上で、その方法を考えることも大切であるが、もっと重要なことは、中身であること、教育の質を高めるための視点を忘れては、その意義も半減してしまうとの思いをお話しされました。
 後半は、これからの特別支援教育のポイントを数点お伝えいただきました。特に印象的であったのは、「特別支援教育の視点とノウハウを通常教育に生かすことは浸透してきた。今さらに、通常教育の視点とノウハウを特別支援教育に生かすことも忘れてはいけない。」との言葉でした。これまでの通常教育で培った例えば、教材観や指導観、その様々な引き出し口をやはり特別支援教育にこそ活かすべきとのことです。大切なことは「教育」なのだということ。それを改めて強調されていました。
 これまでの経験に裏付けされた説得力のあるお話にあっという間の講義となりました。校長先生のみならず、たくさんの先生への想いがつまったお話であったように思います。

シリーズ教材研究 小学校理科講座U〔8月24日(水)〕 講師:本研究所指導主事 原田 勝之

「― 小学校理科における授業構想や効果的な指導について
〜主として新学習指導要領実施2学期教材を中心に〜 ―」

小学校理科講座Uの様子 「小学校理科講座」の2回目です。今回も、少人数、双方向性のゼミ講座の特性を生かして、ワイワイ楽しく「今、求められる理科教育」について研修を深めました。
 前回の講座では、「探究的活動」を参加の先生方に体験してもらい、その上で教材分析等も行いましたが、やや時間不足の感がありましたので、今回は、どっぷり教材分析中心の内容としました。
 参加の先生の担当学年教材として3年生「植物の一生」、5年生「雲と天気の変化」、6年生「水溶液の働き」といった2学期教材の分析を行いました。はじめに、まずはそれぞれが決めた2学期の指導単元について、自分なりの教材分析と単元構想、授業作りの案をつくりました。
 後半は、それぞれをたたき台に、議論を深めました。
 できるだけ、2学期にこの日の研修をそのまま実践に活かせるよう、具体的な視点を持って話を進めました。参加の先生方は、自分の教材分析を発表しながら、自分の考え方を再認識するとともに参加の先生方からいただく意見を新たな視点として取り込むなどして、教材を見つめました。講師の方からも、その考え方や分析にコメントし、これまでの実践例を紹介したり、分析の視点にアドバイスを送ったりしました。その中で、「今、求められる理科教育」の姿に触れるお話も加えました。具体的には、「体験的活動と理科教育」、「理科教育における言語活動」、「実感を伴った理解」、「教科書の活用の仕方」等々です。
 先生方も日々多忙な中、なかなかじっくり教材と向き合ったり、分析したり、また互いの意見を戦わせながら、単元を構想したりする時間をとるのが難しくなってきています。今回の講座は、研修の中でそれを実現し、2学期のスタートを少しでも支援するねらいもありました。参加の先生方は、比較的若く、経験の少ない先生方でしたが、それぞれに理科に対する思いや、授業作りに対する思いを出し合い、互いに色んな意味での刺激を得ていたようです。同じねらいにて3学期当初には、このシリーズ第3回目を予定しています。また、是非参加いただければと思います。

かめおか学U 〔8月23日(火)〕
 講師:京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究科教授 岩田 明久 様
 亀岡市地球環境子ども村主幹 仲田 丞治 様

「― かめおか学 亀岡の自然 〜水辺の生き物〜 ―」

かめおか学Uの様子1 「ふるさと亀岡 かめおか学講座」の2回目です。第1回は、新規採用教員、管外転入者対象に亀岡の教育・文化・自然等の網羅的ガイダンスの色合いが濃い講座でしたが、今回は、「亀岡の自然」に視点を絞り、フィールドワークを通して体験的に「亀岡」を知っていただく講座として企画しました。
 この日は、文化資料館での学芸員の実習生の方も参加され、一緒に学びを深めました。
 この日の講師は、昨年の「ふるさとフィールドワーク」でもお世話になった京都大学の岩田教授と本市地球環境子ども村の仲田主幹で、ともに亀岡の生物研究のエキスパートです。
 まずは、小雨の降る中、天然記念物「アユモドキ」の生息場所である曽我谷川下流にバスで移動し、その保全活動の概要や「アユモドキ」がなぜ、日本でたった2箇所(世界でも3箇所)にのみ生き残ってきたか、その生態と環境、亀岡の人々のくらしとの関わり等ご説明いただきました。ここでは、現在も保全活動として、京都府や亀岡、NPO、研究者とともに地元地域の方々が協力し、アユモドキを守っている様子についても教えていただきました。
かめおか学Uの様子2 続いて、保津大橋近くに1年ほど前につくられた「ビオトープ」へ移動しました。そこでは、保津川の湧水が流れ込み、その水がもととなった池に、保津川から種々の水生生物が入り込み、豊かな生態系をつくりだしている様子を見せていただきました。池周辺には、とんぼが飛び交い、池の中にもこの時期は、様々な魚種の稚魚と思われる魚がたくさん泳いでいました。参加者は、箱メガネや魚とり網をもち、水中を観察したり、捕まえた魚をもとに説明を受けたりしました。本流の方にも少し移動し、保津川とその周辺の豊かな環境について理解を深めました。
 その後、文化資料館に会場を移し、そこで、仲田主幹からは、亀岡の豊かな水環境と保全について、亀岡に生息する豊かな水生生物を中心に具体的にお話しいただきました。続いて、岩田教授からは、ハゼの仲間である「ドンコ」や「ヨシノボリ」を中心話題に、ハゼの仲間の学術的な魅力、そこからわかる様々な自然の不思議をお伝えいただきました。
 この豊かな亀岡の自然を見つめるとき、その事実に刻まれた様々な歴史が見えてきます。そこには、奇跡的とも言える偶然の重なりとともに、先人から受け継がれ、これまで地域で大切にされてきた我々の暮しの有り様が見えてきます。今、環境破壊や外来種の流入等様々な問題がクローズアップされています。我々は、教育に携わる者として、しっかりとこれらに向かい合い、伝えていくべき責任があります。その責任を果たすためにも、地元亀岡についてもっともっと知っていかねばならない、そんな思いを強くした研修講座でした。

教育セミナー 〔8月17日(水)〕 講師:京都府南丹教育局総括指導主事 亀谷 陽三 様

「― 東日本大震災被災地に入って ―」

教育セミナーの様子2 本年度の教育セミナーの後半は、南丹教育局亀谷総括指導主事からお話を伺いました。亀谷総括は、京都府教育委員会教育活動支援チーム第4陣の班長として、被災地福島県に派遣され、現地で子どもたちの学習支援等にあたられました。今回、南丹教育局から派遣された5名の指導主事を代表して、現地の様子や子どもたちの様子、支援の内容やその様子等について報告いただきました。
 南丹局から派遣のあった第3陣、4陣は、会津若松市、第10陣、13陣、14陣は、新地町での支援でした。その派遣の時期や場所によっても、支援の内容は、様々で、現地ではどういった支援が求められているのか、探りながら、しかし、今できることを全力で支援されてきた様子をお伝えいただきました。
 震災で、友人や家族を失った子どもたち、環境の激変の中で特別な配慮や支援が必要な子どもたち、学校が被災し、避難先のサテライト教室で学ぶ子どもたち、様々な様子を報告いただきました。また、支援の合間に視察された被災地の様子も生々しく報告され、テレビや新聞だけでは伝えきれないリアルな現状をお伝えいただきました。
 視察の中で、マニュアルにたよらない校長先生の判断が、多くの子どもを救った学校にも立ち寄られ、聞かれたお話もお伝えいただきました。そうした究極の状況の中で我々は、判断をしなければならない…、わかっていることではあっても、重く重く考えさせられるお話でした。参加の先生方は、被災地の様子、子どもたちの様子がスクリーンに映し出されると身を乗り出して、食い入るようにお話を聞かれていたのが印象的でした。
 限られた時間での報告でしたが、亀谷総括が最後に伝えられたこと。
 「しかし、子どもたちは、元気に前を向いて歩んでいます。」
 このことに、ほんの少しの安心を感じると同時に、我々教職員がこれからできることを深く考えさせられました。もちろん、お話にもあったとおり、防災には、正解はありません。しかし、子どもたちの笑顔を守るため、我々が今から、そして日常の中でできることがあるはずです。そして、教育に期待されるそうした部分というのは、本当に大きな大きな責任を伴っていることも事実です。今回の報告から、何を学び、どうこれからに生かしていくのか、それを考え実践することが我々にとって何よりも大切なことであると感じた講演でした。

教育セミナー 〔8月17日(水)〕 講師:立命館大学特別招聘教授 岡田 篤正 様

「― 亀岡の活断層と地震防災 ―」

教育セミナーの様子1 本年度の教育セミナーは、2本立てです。東日本大震災の発生を受けて、「防災」の視点でお二人の講師からお話を頂きました。
 前半のお話は、地震の専門家である立命館大学岡田特別招聘教授から我々の生活として切実感のある亀岡の活断層についてお話をお願いしました。防災といっても、まずは、まずは、「亀岡で地震は、起こるのか?」という素朴な点が気がかりであり、そこから考えようと言うことです。
 この日は、東日本大震災を学術的に分析するお話から始まり、西日本や近畿の直下型地震、活断層地震の発生確率、活断層や地震の規模等について詳しい解説がありました。また、阪神大震災で注目を集めた野島断層をはじめとする様々な断層の実例、構造上の特性、分析等にも触れられました。
 後半は、「亀岡の断層」について、これまでの調査結果をもとに、その存在や分布、歴史上の記録との整合性、それぞれの特性についてお話しされました。
 難解な部分もありましたが、亀岡の具体的地名が出てくると参加の先生方も、切実感を持ち、お話を聞かれている様子でした。
 御講演のまとめでは、いくつかのポイントをお話しされました。亀岡盆地から京都盆地の周辺には、数多くの活断層が分布しているとのこと、そしてそれぞれの特性などを分析すると、震度7弱の地震も予想されること、そして日本は、地震活動時期に入ったこと…。どれもこれも身震いする内容ですが、科学的分析に基づいた事実です。我々にも地震をはじめとする天災に対して、しっかりとした認識と防災意識、そして万が一の時のための対応を準備するとともに、子どもたちの命を守る判断力、行動力を身に付けねばならない事実を再確認したわけです。大切なことは、今回のお話をそれぞれの先生方がどう受け止めるか…。とても大きな事実が突きつけられたようにも思います。しかし、我々教職員にはそれに応える責任があるのです。明日から、できるところから一緒に取り組んでいきましょう。

算数・数学講座 〔8月8日(月)〕
講師:京都府総合教育センター 研究主事兼指導主事 永砂 正弘 様

「― 中学校における新学習指導要領完全実施に向けて 〜小中連携の視点で〜 ―」

算数・数学講座の様子 例年恒例となっている中教研数学部会との共催講座です。本年度は、総合教育センターの出前講座を活用して、京都府総合教育センターの永砂正弘研究主事兼指導主事に御講演を御願いしました。
 今回は、来年度の中学校指導要領完全実施を前に、数学部としてもそのポイントを再度整理するねらいで、お話を依頼しました。また、既に完全実施されている小学校指導要領算数科の内容との関係性も含めて勉強できる機会になるようお願いしました。
 講座の冒頭、永砂先生からは、小学校の学力診断テストや全国学力学習状況調査の結果や中学校学力診断テスト等の過去の成績データ等からそれぞれのつまづきや弱点、また小中連携の必要性を意識づけるポイントをお話しいただきました。
 その後、中学校の学習指導要領の変更点について特にポイントを絞ってお話しされました。中でもキーワードは、「スパイラル(学び直し)」という考え方で、小学校から同じ領域を何度から繰り返し学習する部分については、確かな習得を目指しながら、発達段階に応じて、内容を高めていくことが大切であるとお話しされました。また、新しい領域として「資料の活用」の分野についても例を挙げて説明いただきました。さらに新しい数学で、重要視されている「数学的活動」について定義から実際の指導上のポイントについて解説いただき、特に小学校での「算数的活動」との違いなどについても触れていただきました。
 また、「表現」の扱いについては、観点別評価においも、これまでの「技能・表現」での扱いから、思考を支える表現活動として「思考・判断・表現」に整理された(ただし、数学では、観点名に「表現」の言葉は入れず、「数学的な見方や考え方」)点などについても詳しく説明がありました。この点では、いわゆる数式等への表現だけでなく、他教科同様、数学でも言語活動と一体化した思考が重要視され、その必要要素としての表現活動という理解を今後深め、数学の教科でも取り組んでいくことが大切であると解説されました。
 研修の最終部分では、3グループに分かれ、それぞれに「教科の活性化の視点」と「小中連携の視点」から重要であるポイントを付箋に書き込み、KJ法を活かしたディスカッションが行われました。
 今回、日程の都合等により、小学校からの参加がなかったことが残念でした。参加された中学校の先生方は、今回の研修を通して、小中連携の重要性を肌で感じられ、今後、互いに連携した取組を進めていきたいとの声が聞かれました。

特別支援講座U 〔8月4日(木)〕
講師:亀岡市立亀岡小学校通級指導教室 教諭 尾関恵美子 様 田端順子 様 馬庭裕子 様

「― 発達検査とその解釈分析から分かる支援について ―」

特別支援講座Uの様子 本年度も恒例の「発達検査」の講座です。例年、WISC等の検査実技やその解釈等について通級指導教室の先生方から直接学ぶことができる人気の講座です。
 本年度は、亀岡小学校の通級指導教室の3名の先生方に講師をお世話になり開催しました。
 例年よりやや少なめの受講でしたが、その分、少人数に分かれ、具体的なやりとりの中で大変詳しく充実した内容となりました。正に今年の研究所が大切にしている双方向性の研修が実現していました。
 講師の3名の先生がそれぞれ同じ学校や似たケースで議論を深めることのできる2〜3名の受講者を担当し、3つの場所に分かれてそれぞれのペースで研修を進めました。いずれのグループもWISKの実際の検査器具や検査用紙を実際に使いながら、講師の先生からは、ここの検査項目で示される具体的な反応例やそれぞれの子どもの実態等かなり詳細なお話が出ていました。
 グループによっては、「うちの学校の子どもの場合、こういうところが苦手かも知れないね。」といったやりとりや、この項目に〜のような反応をされる場合は、授業の中でのこういう課題がむずかしいですね。だから□□という支援があるとよいですね。」、「自閉症のお子さんの場合、…という反応をされるケースが多く、…と捉えると理解が深まります。」といった事例の理解や支援法にまで話が及んでいました。後半は、検査結果報告書の具体例に基づき、様々な特性を示す子どもたちへの支援の例等も紹介いただきました。参加の先生方は、うなずきながら、実際の子どもたちの様子を思い浮かべ考えを深めてられる様子でした。
 途中、今回はWISCの検査を希望される参加者ばかりでしたが、研修の流れからK式新版検査にも触れていただくなど、正に参加者のニーズに応じた自由度の高い講座内容となり、参加の先生方は、大変深い研修ができたようです。
特別支援講座Uの様子 本講座は、近年重要度が増している特別支援教育の中でも目玉の講座として、今後も充実していきたいと考えています。例年講師を務めていただく通級指導教室の先生も、研究所のねらいや受講の先生方の思い等に寄り添い、適切な講座を作り出していただいています。是非、今後もこうした研修を積極的に活用していただきたいと思います。

小学校授業作り講座V 〔7月29日(金)〕 講師:亀岡市立保津小学校教諭 小嶋 良治 様

「― 子ども理解を基盤とした授業構想 ―」

授業づくり講座Vの様子 授業作り講座の3回目は、保津小学校小嶋先生に講師をお願いしました。お話の一貫した視点は「子ども理解」でした。「その子のありのままの姿を肯定的に受け止め、一人一人に自己存在感や自己肯定感を持たせるきっかけづくりを行うことこそが、教師の大きな仕事」、「自己肯定感を持った子どもは自ら目標に向かい歩みを進める」…そうしたことを小嶋先生のこれまでの実践の具体例を紹介しながら、お話しされました。いずれも具体的で、受講の先生方が日々学校で接する子どもの姿に重なる事例ばかりで、大変わかりやすいお話となりました。
 特に印象的だった言葉は、「子ども自身が真正面から自分と向き合えるような指導こそが、子どもを揺さぶり、心に響き、前向きになれる。」というものです。子どもたちの力を信じ、子どもの成長を見守ることが大切だと伝えられたようです。
 後半は、過去の授業実践から「授業作り」の実際についてお話しいただきました。特に小嶋先生が子どもを育てる上で大切にされている「お話の時間」の様子とその延長上にある授業作りを具体的にお話しいただきました。紹介いただいた事例は6年生の社会科「武士の文化と民衆の成長 〜室町からの贈り物〜」です。調べ学習の環境も整えた上で、子どもたちの思いを表現することから、それぞれの考えを深める思考場面を生み出し、学習を深めていく授業構想です。特に公開授業本時は、「銀閣寺に銀箔がはられていたら、もっと有名になって日本の観光名所になるのに…。」という思いを持つ子どもの発言からスタートし、考えを深め合う授業で、子どもたちが主体的に自身の思いやこだわりを伝え合う展開でした。座席表をもとに、子どもたちの思いを十分把握し、まさに児童理解に基づいた授業作りの在り方を具体的に伝えていただきました。
 この日のお話では、小嶋先生自身がこれまでの経験の具体的なお話の中で、悩み葛藤してきた様子をエピソードとして話され、教師自身が悩み考え学び成長する姿をお伝えいただきました。そんな中で「失敗も、「まだまだの自分」の姿にも気付きながら、少しでもよい授業や指導を作り出していこうとする教師の姿勢」を伝えていただいた時間であったように思います。参加の先生方からも共感の声がたくさん聞かれ、充実した研修となりました。

情報教育出前講座(東別院小学校) 〔7月28日(木)〕 講師:本研究所指導主事 原田 勝之

「―Webページ作成の基礎技術 ―」

 本年度も出前講座を行っています。今回は、東別院小学校の校内研修として「Webページ作成」について講座を開催しました。大きな目標としては、各先生型が担当のページをホームページビルダーを使って作成するための基本的知識や技能を習得することをねらいに行いました。
 html形式のWebファイルやWebページ上のコンテンツとしてjpegファイル、gifファイル等の特徴等にも触れながら、Webページを構成する要素を知り、ホームページビルダーを使用してそれらを配置したページを作成しました。途中、ホームページビルダーの様々な機能を紹介しつつ、作成のポイントを説明しました。
 コンテンツとして段落の他、見出しや表の組み込み、ページタイトルや背景画像の設定、各種コンテンツ保存上の注意点等かなり盛りだくさんの内容でした。あわせて、ホームページビルダーづくりに不可欠な画像処理(写真のサイズ変更や配置等)についても、付属ソフトを使い説明を行いました。最後に、完成したページのリンクにも触れました。
 この内容でも時間をややオーバーしましたが、先生方は、大変熱心で、終了後、個々の先生からたくさんの質問を頂きました。今回の研修では、やや知識面に重きが置かれた結果となりましたが、やはり実際にソフトを扱い、そこで生まれた疑問や課題を解決することが上達のポイントであると改めて感じました。今回の研修で終わりではなく、継続して支援をしていきたいと考えています。
 本年度は、昨年の情報教育研究の成果とも関わり、各校からWebページ作成に関する支援や研修依頼が増えています。東別院小学校の他、本梅小学校、青野小学校、千代川小学校等からも依頼や問い合わせがあり、各校での情報発信ツールとしてWebページが重要視されてきていることを感じます。
 今後も出前研修等、できる部分から現場の支援をしていきたいと思っています。是非、ご活用下さい。

情報教育講座U 〔6月28日(火)〕 講師:本研究所指導主事 原田 勝之

「―Webページ作成の基礎技術 ―」

情報教育講座Uの様子 情報教育講座の第2弾は、Webページ作成です。曽我部小学校のコンピュータ教室をお借りして開催しました。昨年度本研究所研究員による研究等で本市の各校ホームページについては、学校毎にご努力をいただいている一方で、課題も多く、担当者の先生方には苦労をいただいている様子が明らかになっています。そこで、研究所からできる支援の一つとしてWebページ作成の基本的な知識やソフトの使い方に関するレクチャーの講座を開催することとなりました。
 この日は、「Webページ作成の基本的な知識(概要)」、「フリーソフトをつかったWebページづくり体験」「画像処理ソフトの体験」の3つの内容で研修しました。
 まずは、概要として、インターネットの基本的理解やWebページの特性、それに起因する作成方法の特殊性等に触れました。また、Webページ作成ソフトの紹介や「基礎知識」としてWebページ上で扱うファイルやコンテンツの特徴等についてもお話ししました。
 続いて、実技編として、Webページ作成ソフトをインストールし、実際にページ作成いただき、その扱いを学んでいただきました。今回は、どの学校でも使えるようにフリーソフトのKompozer(コンポーザー)を御紹介し、ページの作成から、文字デザイン、画像や表の挿入などを行いました。特に「見出し機能」を活用することでスタイリッシュで統一感のあるデザインを作ることができることにも触れました。
 研修の最終は、「画像処理」の体験もしました。Webページづくりに欠かせない画像処理をこちらもフリーソフトのJtrim(ジェイトリム)を使い、サイズ変更やエフェクト等を試し、作成したWebページに貼り込んでいただきました。最後には、つくったページをリンクする方法を紹介し、研修を終えました。
 やはり内容が盛りだくさんで、90分の講座では、かなりの駆け足となった上、ソフトの解説では、一部分の機能等の紹介のみとなり、参加者の方には、満足いただけなかったかも知れません。しかし、お伝えしたとおり、夏休み等の校内研修で、こうした研修を出前することも取り組んでいますので、今回の研修をきっかけとして、各学校で広めていただいたり、研修のきっかけ作りとして活用いただければうれしいと考えています。出前研修は、少人数からでも対応しますので、是非ご連絡下さい。
 なお、今回の研修で活用したソフト等は、改めて、市内教育系ネットワークの共有フォルダの中の「教育研究所」フォルダ内に保存していますので、ご活用下さい。また、不明の点もお気軽にお問い合わせ下さい。

小学校授業作り講座U 〔6月24日(金)〕 講師:亀岡市立亀岡小学校教頭 山下 正己 様

「― 亀岡市小学校教育の課題と授業づくり ―」

授業づくり講座Uの様子 シリーズ授業づくり講座の2回目です。今回の講師は、亀岡市立亀岡小学校教頭の山下正己先生です。
 講座当初、山下先生からは、授業づくりを支えるものとして大きく2つ、1つは「人とひととの関係、関わり」を大切にしてほしいこと、そしてもう1つは、あこがれの実践として自分自身の「モデル」を持つことの重要性を語られました。授業づくりについて互いに語り合い、あこがれの実践を自分なりのこだわりで具現化していく中で、魅力ある授業が作り上げられていくのだとお話しされました。
 その後は、山下先生が過去に実践された亀岡小学校、園部小学校、八木小学校、安詳小学校等での実践を紹介いただき、子どもたちの育ちやエピソードを語りながら、授業づくりの実際をお伝えいただきました。
 その中で子どもたちの学びの豊かさを実現するためには「教材の魅力」とともに「子ども理解」が重要であるとお話しされました。もちろん、日々教材研究を深め、よりよい教材や展開を企画構想することも重要ですが、その一方で、子どもを深く理解し、子どもたちが授業の中で見せる考え方の「ズレ」を感じ取り、学びにつないでいくことで、その解決のための練り合い等を通して、より深く充実した子どもたちの学びを生み出すのだということをお話しいただきました。
 山下先生の実践の共通点は、「本物」を与え、子どもたちが「本気になる」ことで深く豊かな学びを生み出されている点です。問題との出会いを大切にし、ゴールをしっかりととらえる中で、子どもたちの主体的で自由度が高く、質の高い学びが生み出されてきました。子どもたちに寄り添いながらも、しっかりと学びを見据え、必要な場面で子どもたちの思考を乱すことなく学びに関わり、子どもたち自身の学びが波紋のように互いの中を広がっていく山下先生の授業づくりに受講者は、何度も深くうなずきながらメモをとられていました。
 短い時間の中、研修の後半は、演習的要素も入れていただき、自分たちのこれからの授業づくりをイメージしながら、取り組むことのできた中身の濃い研修となりました。
 この講座では、授業の先生方が、今後、研修成果として自校での実践をつくり、交流いただく予定となっていますが、この日の研修は、そのための大きな力となったようです。

シリーズ中学校生徒指導講座T 〔6月17日(金)〕 講師:市教委指導主事 今西 庸介 様

「― 中学校生徒指導の現状と課題 〜小中連携の視点を踏まえて〜 ―」

シリーズ中学校生徒指導講座Tの様子 今年度新しいく開講した少人数座談会形式で3回シリーズで行う、ゼミ講座3講座の最後の開講となった中学校生徒指導講座は学校用務等で参加者は少なかったのですが内容の濃い充実した講座となり時間も大幅に延長したものとなりました。
 講師の亀岡市教育委員会 学校教育課今西庸介指導主事の豊かな生徒指導経験と参加者からの疑問や悩みとを絡ませた講義が行われました。
 今、全国的、特に京都府教育の喫緊の課題である生徒指導上の課題をどう捉え、解決方策を見つめるためのキイワードの一つであるとして「小中連携」に視点をあて、小中学校の児童生徒の実態をもとに講義と話し合いが進められ、更に掘り下げ小中学校を通して「リーダー」を意図的に育てていく具体例をもとに話し合いが進められました。
 情報連携から行動連携へと一歩進んだ連携体制をつくり上げることが大切であるとの示唆を受け参加者からもできると教員同士の交流から始め、何かを焦点化し取り組みたい等の感想が出されました。
 次回は、組織的な生徒指導の在り方や課題をもつ児童生徒への指導の在り方等についても講義していただく予定です。

保育・幼児教育講座T(公開保育) 〔6月15日(水)〕
授業者:第2亀岡幼稚園 平井 真希 教諭・指導助言 幼年美術の会会長 奥山淑子様

「−生きる力を育むために− 乳幼児の興味や欲求に応じ、一人一人の発達を促すための援助の在り方はどうあるべきか。」

 本年度の亀岡市立保育所・幼稚園研究協議会の研究主題「−生きる力を育むために− 乳幼児の興味や欲求に応じ、一人一人の発達を促すための援助の在り方はどうあるべきか。」第2亀岡幼稚園の研究主題「幼児が集団の力を高めるには、一人一人の幼児の発達をどのように理解し、かかわっていけばよいか。」をテーマに6月15日(水)に第2亀岡幼稚園5歳児学級で亀岡市立保育所・幼稚園教育研究協議会と亀岡市教育研究所共催の公開保育講座が市内各保育所・幼稚園・小学校の先生方参加のもと開催しました。
 保育「絵の具遊び(海つくり)」では、赤・黄・緑の三色の絵の具を使い運動場に敷かれたビニールシート上の紙に友だちと一緒に絵の具を混ぜたり、手や足で絵の具にゅるっとした感触を楽しんだりしました。特に活動の片付けをみんなでする気持ちよさを感じさせる活動も取り込んでもらった公開保育でした。
 活発な研究協議の中では、子ども達と一緒に指導者が積極的に活動することの大切さや子ども達との距離をとりながら子ども達の動きやつぶやきを客観的に捉えていくことの重要さを学びあいました
 次回は、東本梅保育所で第2回公開保育が開催されます。

教育相談講座T 〔6月14日(火)〕 助言者:京都教育大学准教授 相澤 雅文 様

「― 自立支援事業の成果と今年度の取組について ―」

教育相談講座Tの様子 例年開催している「教育相談講座」の本年度第1回目です。亀岡市では、不登校をはじめとする学校不適応について大きな課題と捉え、様々な取組を進めてきています。ここ数年は、京都府が文部科学省の委託事業「問題を抱える子ども等の自立支援事業」に取り組んでいますが、本市は、その府内8指定市の一つとして、教職員研修講座の中にも連携した取組を取り入れてきています。
 昨年度までは、特に小中学校の担当者やスクールカウンセラーの先生方との連携に力点を置いていましたが、これまでの取組や各学校での連携が進んだことにより、今年度の講座では、特に校内の教育担当者の方々対象の「担当者講座(ライフステージ研修)」の一つに位置づけ、教職員の教育相談に関わる力量アップを主題として「事例研究」に主眼を置いた内容としました。
 特に前半は、昨年度の本市「問題を抱える子ども等の自立支援事業」の成果報告を行い、本市が力点を置いている「特別支援教育」の視点から子どもの学校不適応を考えることの有効性について研修を深めました。後半は、本年度の本市「問題を抱える子ども等の自立支援事業」の研究協力校から実践報告を頂き、事例を元にその対応について互いに意見交流し、研修を深めました。
 この日の参加の先生方は、日常の教育相談に関わる視点や経験をもとに積極的な意見交流をしました。また、この事業において昨年度から助言を頂いている京都教育大学附属教育実践センター機構特別支援教育臨床実践センター准教授相澤雅文先生からの助言をいただくとともに、丹波支援学校や関係のスクールカウンセラーの先生方等からもご意見を頂き、充実した研究会となりました。
 今回研究会は、引き続き、亀岡市「問題を抱える子ども等の自立支援事業」の一環に位置づけた「子どもたちへの支援を考える事例研究会」として、継続的に開催していきます。次回以降は、開催時間帯ももう少し遅い時間とし、たくさんの方々に御参加いただけるよう準備していきたいと思います。今回御参加いただけなかった方もぜひ、ご参加下さい。

シリーズ教材研究 小学校理科講座T 〔6月7日(火)〕 講師:本研究所指導主事 原田 勝之

「― 小学校理科における授業構想や効果的な指導について
〜主として新学習指導要領実施1学期教材を中心に〜 ―」

小学校理科講座Tの様子 シリーズ教材研究の第2弾は、小学校理科教育講座です。本研究所原田指導主事が担当しました。こちらも「ゼミ講座」ということで少人数の参加者が楽しく意見交流しながらの研修を進めました。
 この日の研修は大きく2つのパートを設定しました。一つめは、「簡単な実験を通して体験的に新指導要領が目指す「これからの理科」を考える。」パートです。身のまわりのものを探しながら行う簡単な探究的活動(傾斜を付けた寝かせた板の端から端まで「転がるもの」を転がし、その速さを競う。)を行いました。受講の先生が2チームに分かれ、「よく転がるもの」を探し、何度も実験で確認しました。事前に予想(仮説)としての意見交流をお願いしており、その中で「重いものいいのでは?」「摩擦も関係するね。」と意見交流が起こり、自身の考えを練り合い、すりあわせる「言語活動」が自然に始まりました。この活動のポイントは、限られた時間を与え、競争の場面を設定することで、「はやく転がす」ために必要な条件を主体的な試行錯誤が生まれることです。その中で、こだわればこだわるほど、「思考と表現」の活動が自然にうまれ、「実感を伴った理解」にたどりづけることもおもしろい点です。この日の体験が、今後の指導の中で活かされれば嬉しく思います。
 2つめのパートは、新指導要領での新教材として3年生の「風とゴムの働き」をとりあげ、参加者みんなで教材研究をしました。この部分は時間不足で十分深められませんでしたが、「教材作り」に重点を置くか、子どもの主体的活動やその展開を深める視点に重点を置くか等でいろんな見方があること等を深めることができました。
 最後は、時間をオーバーしてしまいましたが、参加の先生方の日常の理科指導の悩みや、特定の教材研究や指導におけるアドバイスの時間もとりました。シリーズとなるこの講座の次回は、こうした悩み交流やピンポイント助言、教材研究の時間を充実させたいと参加の先生方とも相談し、研修を終えました。こうした先生方の思いが気軽に交流できる講座がゼミ形式の良さであり、今後も充実させたいと考えています。今回参加できなかった先生方も是非、次回の御参加をお待ちしています。

シリーズ教材研究 小学校国語講座T 〔5月31日(火)〕
 講師:亀岡市立亀岡小学校 眞理谷 博子 様

「― 国語新教材の分析と実践の方向性 ―」

小学校国語講座Tの様子 本年度の新しい取組の一つである「シリーズ教材研究」講座の1回目は、「小学校国語」の分野で亀岡小学校眞理谷先生に講師をお世話になりました。この講座は、ゼミ講座として行い、講師の先生と参加の先生方が少人数で気軽に意見を交流しながら、楽しく教材研究を進めようというものです。
 まずは、新指導要領やそれに対応した新しい教科書の概況や編集のコンセプト等を眞理谷先生から解説いただきました。その後、自己紹介を行い、参加の先生方それぞれから、日々の国語授業の中での課題意識や指導に対する思いを出していただき、それに対応して眞理谷先生が講座を展開いただきました。特にこの日は、新指導要領の趣旨とも関わり、いかに発言を増やすか、充実した言語活動をどのようにつくりだすかといった点について意見が多く、まずは、参加の先生方が、言語活動を体験していただきました。

「     」
手製の
おりに
はいっている
※まどみちお氏の詩

 この「     」の部分に何が入るか、それぞれ、先生方が記入し、交流しました。「母がつくったお弁当」、「うり坊が」、「とらが頑丈な」等々…。同じ「おり」でも、いろんな「おり」があることに気付き、一気に活動は盛り上がりました。気がつくと、参加の先生方は豊かな言語活動を既に体験し、驚きとともに、さっそく実践に活かせるたくさんのヒントをつかみました。
 講師の眞理谷先生からは、「発言が増えることで学習意欲が上がる」「子どもたちに発言の場を保障することの重要性」等々、たくさんのヒントも頂き、参加の先生方は、納得しながらメモをとられていました。
 この後、実際に新しく導入された教材をいくつか、読み合いポイントにも触れていただきましたが、お話の中で、まだまだ日本の国語授業の中では、「書いてあることを書いてあるままに読み取ること」を重視しすぎる傾向がある。もっと自由に豊かに読みを楽しむ国語も大切にしたいといった思いが語られました。
 本当にあっという間に90分の時間が過ぎ、感想交流の場面では、さっそく次回への期待が参加者からも伝えられる等豊かな研修となりました。
 この講座はシリーズとして、あと2回予定されており、もう次回講座への期待が高まっていました。

小学校授業作り講座T 〔5月27日(金)〕
 講師:亀岡市教育委員会教育部次長兼総括指導主事兼学校教育課長 中川 巻信様

「― 亀岡市小学校教育の課題と授業づくり ―」

小学校授業作り講座Tの様子 本市においても、若手・中堅教員の人材育成と先輩の先生方が築いてこられた教育技術等の継承は、喫緊の課題となっています。そうした視点から新に企画した「小学校授業づくり講座」、今回は、その第1回目です。
 本市内小学校長から推薦された若手教員が、5回シリーズの講座を「授業づくり」という切り口で研修を深めていきます。第1回目は、市教委中川次長兼学校教育課長からの講話とともに、受講の先生方が考える「授業づくり」について意見交流をし、今後の研修講座を貫く課題意識が持てる内容でした。
 中川次長は、本市が目指す教育や育てたい子ども像のレクチャーの後、ご自身の経験や体験についてエピソードを交えながらお話しされました。過去の失敗談等も引き合いに出しながら、まずは、子どものために一生懸命でいられる教師であってほしいこと、そして、その上で、子どもたちに力を付ける授業で勝負できる教師になってほしいといった熱いメッセージが伝えられました。
 その後、2つのグループに分かれ、受講者の「私の考える『授業づくり』」について、互いに思いを交流しました。それぞれにこのキーワードから浮かぶ自分なりのイメージや考えを発表し合い、時には互いに質問し合いながら、「授業づくり」と言う切り口で、スタートに当たっての自身の考え方を整理し、課題意識を明確にする事ができました。
 それぞれ「授業づくり」に対する思いはいろいろあっても、目の前の子どもたちが、楽しく日々を過ごし、わかる喜び、できる喜びを味わいながら主体的に成長していってほしい思いは共通であるということが確認できました。これからの時代の中心となる若い先生方が「授業づくり」という一つの言葉に本当に熱心に思いを出し合う姿に安心感と教師としてのさらなる成長に期待を抱かせる講座となりました。

先輩教員に聞く講座 〔5月24日(火)〕 講師:神先 宏彰校長(亀岡市立東輝中学校)

「― 部活を通して生徒を育てる ―」

先輩に聞く講座の様子 本年度の新しい試みとして、人材育成とともに本市のベテラン教職員から本市の若手教職員へ指導技術や考え方、思いを伝える「亀岡の教育継承」を目指す講座を開設しています。
 その第1弾として、全国女子駅伝等の全国大会に指導者、コーチとして参加し、これまで数多くの名選手を育て上げられた東輝中学校校長神先宏彰先生に御指導をお願いしました。
 この日は、「あきらめず、磨き続ければ、必ず光る 〜夢を努力で現実に!〜」というテーマで、指導者として駆け出しの時代から、たくさんのエピソードを交え、豊かな経験をお話しいただきました。そのお話からは、女子駅伝との出会い、日本トップレベルのたくさんの指導者からの学び、これまでの様々な指導や選手とのエピソード等々、指導者としての熱い思いが伝わってきました。
 初めての東輝中赴任時、いちから陸上部つくり上げてきたこと、部活指導だけでなく、仕事の面でも努力し、学校上げての理解と協力体制を築いてきたこと、毎日100冊近くの日記に目を通し、コメントを記入してきたこと、様々なレベルの選手、それぞれの能力に応じた指導を子どもの立場で考え実践してきたこと…、いつも、生徒を最後まで信じ、本気で指導を続けてきたこれまでの歩みを御紹介いただきました。
 そんな神先先生にも勝てなかった時代があり、人に教えを請い、良いところをまね、目の前の子どもにあわせて、工夫し、指導者として成長してこられたとのことです。いつも本気であり、そして謙虚さを忘れず、常に学び向上心を持ちながら歩んでこられたこれまでの地道な歩みがあったのです。
 この日、神先先生が語られたたくさんのメッセージの中に、「子どもたちの風を感じられる位置にいる。」という言葉がありました。もちろん、指導者としてグランドでそういう位置にいるということでもありますが、それよりも、人として、指導者として子ども達の変化や成長、個々の思いまでも「感じられる」教師でいたいとのメッセージのように感じられました。
 この日の受講者は、初任者の先生を含め、小中とも若い先生が多数参加され、神先先生の言葉一つ一つを聞き漏らすまいというほどの熱心な受講の様子でした。お話の後の質疑の場面でも、受講者の先生方から日々の部活等の指導の場面での具体的な悩み等も出され、丁寧にアドバイスされていました。受講後の感想からも「指導者としての意識改革から始めたい。」「気合いを入れて、がんばります!!」等々、先生方に勇気と元気を与えていただいた研修となったようです。

情報教育講座T 〔5月19日(木)〕 講師:平成22年度本研究所情報教育研究部研究員
   明石 慶三 教諭(亀岡市立吉川小学校)
   杉山 政明 教諭(亀岡市立曽我部小学校)
   広瀬 一弥 教諭(亀岡市立南つつじヶ丘小学校)
   川勝 義隆 教諭(亀岡市立東輝中学校)

「― 教育の情報化における全市的課題へのアプローチ ―」
〜小中連携を考えた情報モラル教育のモデルプランの提案とWebページを活用した効果的な情報発信の在り方〜

情報教育講座Tの様子 今回の講座では、平成22年度調査研究情報教育部の先生方に、その研究成果の発表を行っていただきました。
 「今、なぜ情報教育なのか。」という点から始まり、情報モラル教育を中心とした教育課程整備の必要性に触れ、小中連携を意識しながら、市内の全ての小中学校で、共通レベルの情報教育を指導していくことの大切さについてお話しいただきました。
 本研究では、研究成果を日々の授業の中で実践的に活用してもらえるよう、小学校1年生から6年生まで各学期1時間のモデルプラン(合計18プラン)を略案の形式で作成しています。そのプランでは、先生方が、指導上のねらいを実現しながらも、気軽に情報モラルの授業をつくりだせるよう、指導項目やねらい、関連キーワードを等を示すとともに、インターネット上に公開されているデジタルコンテンツも活用できるように、指導内容にあったコンテンツの掲載場所(アドレス)を記載しています。また、板書計画も見本の形で掲載し、授業の流れやイメージを持てるように配慮しています。
 この日は、そのモデルプランから2年生の教材を一例として取り上げ、明石先生が指導者となって模擬授業の形で活用を提示していただきました。時折、解説もはさみながら、受講者の先生を児童生徒役に和やかな雰囲気の中で授業が展開されました。特に、今回のモデルプランでは、ねらいや視点を明確にしながらも、指導上の自由度を配慮し、対象学年や児童生徒の実態等に応じて柔軟に活用できるようにとの思いがあり、そうした思いや指導上のポイント等を伝えながらの授業でした。
 後半は、2本目の柱として市内小中学校のWebページの分析をもとにした、学校Webページでの望ましい情報発信についての報告がありました。 市内小中学校の情報担当者にお願いしたアンケートや実際のWebページの分析をもとに、本市の現状を考えるとともに、その条件の中で、より効果的な情報やその発信について学校体制等も踏まえながらの提案を伝えていただきました。各校の実態に基づいた研究であったので、参加の方々もうなずきながら、報告を聞かれていました。
 本年度の情報教育講座は、できるかぎり学校現場の先生方とのつながりを大切にし、ニーズに応じた研修を企画しています。この日も小学校教育研究会情報教育部会との共催でしたが、本年度予定のあと2本の情報教育講座も情報教育部会との連携・共催を考えています。また、昨年度の研究成果とも関連し、Webページ製作の講座も予定しています。今後も現場に寄り添った研修を実現すべく努力していきたいと思います。
 なお、本研究のまとめや関連データは、本Webサイトのトップページ「ダウンロードコーナー」から取り込むことができます。是非、ご活用下さい。

特別支援教育講座T 〔5月17日(火)〕 講師:亀岡市教育委学校教育課 小林 圭 指導主事

「○○したら、先生 どうする? 〜自閉症スペクトラムの理解と支援〜」

特別支援教育講座Tの様子 本年度も「特別支援教育講座」を亀岡市立保育所障害児保育研究会との連携事業として開催しました。市立各保育所はもちろんのこと、市内小中学校からも参加があり、約30名の受講者で研修室が一杯になりました。4月の教育講演会に続き、近年の「特別支援教育」への注目度の高さがうかがわれました。
 この日の講師は、市教委の小林圭指導主事にお世話になり、これまで対応された具体的事例を元に、わかりやすくお話を頂きました。研修の前半は、いわゆる発達障害と特別支援教育についての概要を説明いただき、特に自閉症についてその特性等の基本的な理解を詳しくお話しいただきました。特に自閉症の特性理解に基づいて、自閉症児の感じ方や捉え、またその支援のポイントなどの解説がありました。
 中盤からは、これまでの講師の対応事例を元に、具体的場面でのいくつかのエピソードとその対応についてお話しいただきました。小学校事例が中心ではありましたが、保育の現場とも共通点が多く、受講者の方々は、うなずきながらメモをとられる様子も見えました。
 講話の中で、「子どもの短所は長所でもある。」「その子の得意な点を生かしながら、できる方法を考え支援する。」「やらされる活動からニーズに応じた活動へ」といったいくつもの大切なポイントについてわかりやすく触れていただきました。「教育のユニバーサルデザイン」という言葉が今大切にされている通り、発達段階や学校種別を超えて、大切にしていくべき、重要な示唆がたくさん語られました。
 日々、保育、教育の現場で先生方が、本当に悩みながらも、個々の子どもたちに適切な支援を作り出そうと努力されている様子が、最後の質疑応答の場面からも伝わってきました。こうした講座を通じて一つでも多くのヒントをつかみたいそんな先生方の熱意が感じられる一場面でした。今後も研究所としてもそうした先生方の熱い思いに応えられるよう、様々な研究や情報提供に努めていきたいと思います。

教師のためのかめおか学講座 〔5月10日(火)〕
講師:亀岡市教育委員会教育部次長兼総括指導主事兼学校教育課長 中川 巻信様
    亀岡市地球環境子ども村主幹 仲田 丞治 様
    亀岡市文化資料館館長 黒川 孝宏 様

「教師のための亀岡講座 〜ふるさと亀岡の文化・自然・教育〜」

教師のためのかめおか学講座の様子 教育研究所での本年度第1回目の講座は、新規採用教員及び市外転入者を対象にふるさと「かめおか」を文化・自然・教育それぞれの切り口からその道のエキスパートの方々にレクチャーいただき、先生方自身に「かめおか」を知っていただくとともに、明日からの教育実践の中で「ふるさと」を愛する子どもたちを育成するための様々なヒントをつかんでいただくことをねらいとして開催されました。
 トップバッターとして、登壇いただいた中川次長兼学校教育課長様からは、本市の教育の概要をかいつまんでお話しいただくとともに、ご自身の新規採用時の様子を御紹介いただき、地域の教材を子どもたちとともに考え深め学び成長された当時の様子もお話しいただきました。お話からは、特に新しく教職に就かれた先生方への「教師としての育ち」を期待される熱い思いが伝わってきました。
 二番手は、地球環境子ども村の仲田主幹からスライドを交え、本市の豊かな自然環境を御紹介いただきながら、環境保全の大切さについて「伝えること」から「ともに考え、守ること」に進めることの重要性をお話しいただきました。特に山に囲まれたこの亀岡の自然環境が奇跡とも言える偶然も味方にしながら、他の地域では見られない希少種や天然記念物等が豊かに暮らしている亀岡について幅広く紹介いただきました。お話の後半には、地球環境子ども村の取組とともに、先生方がこの環境を守り、次代につなげていく子どもたちを育て、ともに歩んでほしいというメッセージを話されました。
 最後のお話は、黒川館長が日本の文化の中心地京都を支えてきた亀岡の歴史についてお話されました。たくさんの歴史上の人物がこの亀岡の地で後世に残る文化を紡ぎ、足跡を残してきたその歴史の一部についてお話いただくとともに、「京都を支えた地域としての亀岡」、「日本の歴史の裏舞台としての亀岡」そして、「様々な分野における創始者の系譜を持つ亀岡」を語っていただきました。日本史の重要な部分にいくども登場し、その基盤をつくったこの「亀岡」の地の素晴らしさを改めて感じずにはいられませんでした。
 この豊かな自然・歴史・文化を持つ亀岡の「風土」の中でその魅力を知り、地域を愛するまさに「ほっかほか心 ふるさと大好きかめおかっ子」を本市の教育を通して育てていきたいと参加の先生方ともに感じる研修となりました。参加の先生方からも「この亀岡のすばらしさ、豊かさに改めて気づき、明日からの教育実践への意欲が湧いた。」等の感想をたくさんいただきました。

教育講演会 〔4月20日(水)〕講師:国立特別支援教育総合研究所 大城 政之  総括研究員

「発達障害の特性理解と授業づくりに工夫」
 〜通常学級における授業改善を図るための工夫について考える〜

教育講演会の様子 4月20日(水)、本年度もガレリアかめおかを会場に亀岡市小学校教育研究会との共催事業として「平成23年度教育講演会」が開催されました。
 本年度は、近年教育の世界で大きな注目の的となっている「特別支援教育」分野での講演を企画しました。講師は、独立行政法人国立特別支援教育総合研究所の総括研究員である大城政之先生です。
 大城先生は沖縄県での養護学校や小学校での現場経験や県立総合教育センターでの担当業務等をもとに、具体的でわかりやすいお話を頂きました。
 講義の前半は、いわゆる発達障害のタイプごとの特性やその理解について、具体例をもとにお話しいただきました。また、後半はその特性をもとに、実際の学級の中での指導や対応の場面での考え方や留意点等をお話しいただきました。
 いずれの場面でもその子どもの感じ方・とらえ方から、感じ取り、理解し考えることの大切さを熱く語っていただきました。特にそうした具体的な場面ほど、思いを込めた熱い口調で私達に語られる姿が印象的で、多くの参加者がお話に引き込まれていました。
 なお、上記研究所にて作成された「特別支援教育」に関する短編のレクチャーを動画として集めたDVDと紹介パンフレットをいただきましたので、本研究所のライブラリーに加えるとともに、ご要望の方に貸出を行います。
 また、国立特別支援教育総合研究所発達障害教育情報センターのアドレスを下記に掲載します。こちらからも関連の動画を視聴することがで き、その他にも特別支援教育に関する様々な情報を得ることができます。是非、ご活用下さい。

http://icedd.nise.go.jp/

 さっそく、明日からの指導に生かせるヒントをたくさんいただき、明日からの教育の新しいパワーを頂いた講演となりました。

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